5秒日記
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『私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている』で話題になった古賀及子(こがちかこ)さんの日記本。
日記の魅力とは、人が心で思っているよしなしごとを、素直に文章に表しているところ、また他人のそれをのぞき見している感覚になるところだと思います。
この本はそれに加えて、その日の5秒間の切り取り方がなんとも秀逸なんです。
他に何も見たいTV番組がない時、「馬がたくさん映っているから」という理由でつけた競馬中継では大きな赤い満月が映っていて、自宅の窓からは見えなかったからまたTV画面の方の月を見た話とか、炒め物をしていたらキャベツのかけらが床に落ちて、これを洗ってフライパンに戻すかそのまま捨てるかで母方と父方の実家のやり方を思い出し、逡巡する話、とか。
確かに5秒間程度の出来事なんですが、こんな日のことを時が経ってもありありと思い出せる(もしくは追体験できる)のは、やはり日記の醍醐味と言えましょう。
【版元サイトより】
『日記は1日のことをまるまる書こうとせずに5秒のことを200字かけて書くと良い』
そんなつぶやきから生まれた、「北欧、暮らしの道具店」の人気連載がついに書籍化!
「鳩サブレーは、はんぶんこが難しい。袋の上から慎重に慎重にふたつになるように割った。娘には別のお菓子があるから、学校から帰ってきた息子と私のふたりで分けた。どうも尾の側のほうが大きそうで、そちらを息子に渡す。私は少食のくせに意地汚く欲ばりで、でも、こういうときは躊躇なく大きなほうを子どもに渡すのだった。大きいほうを渡すときはいつも、山賊の親も子にはこうだろうと思う。」
「冷奴を生姜ではなくわさびで食べようと食卓に出したら、息子が白いご飯にわさびをのせて醤油をかけ、『海鮮丼の瞬間の味』と言って味わっており、私も真似した。海鮮丼そのものの味はしない。けれどたしかに、瞬間の味はする。」(本文より)
日常のささいな瞬間のきらめきがぎゅっと詰まった珠玉の日記エッセイです。
著/古賀及子
出版社/ホーム社
サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
商品コード 9784834254129
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