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ともぐい
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森の奥で暮らしていたはずの熊が、人里近く、どころか街中にまで出没するニュースが聞かれるようになり、この頃はそれもあまり珍しい話ではなくなってきました。
この本の時代背景は明治後期ということで、熊は山奥に棲んでいるのが普通の時代。そんな中冬眠しそびれて人家を襲い始めた熊と人との闘いが描かれており、特ににおいの描写にすさまじいリアリティを感じます。
著者の河崎秋子さんは、ご実家が酪農業を営まれ、ご本人も酪農を学ばれて家業に従事された経験があるとのこと。「元羊飼い」と自称されていらっしゃるくらいで、どうりで獣や血、体液などのにおいの描写にとても迫力があるわけです。
自分がもし実際に野生の熊を身近に感じたりしたら、鼻だけは利くのでいち早く逃げの体勢をとれるよう立ち回りたいと思います。
【版元サイトより】
明治後期、北海道の山中で一匹の犬を相棒に狩猟に生きる男・熊爪(くまづめ)。人里に馴染めず山を縄張りとする彼は、冬眠を逃し徘徊する凶暴な熊「穴持たず」に対峙する。穴待たずとの死闘、そして盲目の少女・陽子(はるこ)との運命的な出会い。獣と人間との境界を超えた理屈のない命の応酬の果てに、熊爪が見たものとは。「生きる」とは何か、という問いに真っ向から挑んだ、圧巻の直木賞受賞作。(解説・角幡唯介)
著/河崎秋子
出版社/新潮社
サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
商品コード 9784101070513
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